危険な病気にも繋がる脳動静脈奇形~健康診断で病気がわかる~

隠れ脳梗塞の特徴

脳梗塞といえば、手足の痺れや言語障害などの症状を伴う深刻なものと言うイメージが強いのではないでしょうか。しかし、中には症状が全く出ないものが存在し、脳腫瘍など他の病気の診察や脳ドックをする時に、CTやMRI検査で偶然見つかるものがあります。これを所謂隠れ脳梗塞、正式には無症候性脳梗塞と言います。特に自覚症状はありませんが、脳の末梢の細い血管に小さな血栓ができている状態なので、脳卒中や認知症の発症リスクが通常より高くなるため注意が必要です。

悪化を防ぐ基礎知識

医療器具

脳動静脈奇形の初期症状を把握しよう

脳動静脈奇形は先天性の病気で、本来動脈・静脈・毛細血管へと分かれるはずの脳の血管のうち、毛細血管へうまく分化できなかったもののことを言います。動脈と静脈が異常な血管の塊でつながっている状態ですが、これは通常の血管よりも弱く、その吻合部や静脈に、動脈の高い血圧や強い血流を受けることになります。よって、そこが破綻すると脳内出血やクモ膜下出血につながる恐れがあるのです。初期症状は隠れ脳梗塞と同じようにあまりなく、人間ドックなどで偶然見つかることが多くなっています。脳内出血が起こった際は、その場所によって異なりますが、主に手足の痺れや運動障害、めまいや失語などが見られます。くも膜下出血では、突然の強い頭痛や嘔吐を伴うことが多いです。加えて、一度出血をした病変では、再出血の危険性が高まるためできるだけ治療をしてもらう方がいいでしょう。また、病変の大きさや場所によっては、出血前でも周りの脳の活動に影響を与えるため症状が現れることがあります。片頭痛や精神症状、けいれん発作が起こった場合は注意が必要です。更に、特に病変が大きい新生児の場合において、心拍出量の増加や左心拡張が起こり、心不全に陥る場合があります。

健康診断や脳ドッグを受けるメリット

上記のように、あまり自覚症状がなくても重大な病気になる危険性があるのが、脳血管の病気の怖いところであり、難しいところです。よって、いかに深刻な状態になる前にこのような病気を見つけ出し、治療するかが重要になるのです。健康診断では、血圧や血液の状態などの数値に異常はないかが、採血などで比較的簡単に確認できます。高血圧や高脂血症の方は、動脈硬化の恐れがあり、それは脳の血管についても例外ではなく、脳梗塞や脳動脈瘤の破裂などによる脳内出血の危険性が高まります。心配な方は、脳ドックにおいて、頸動脈のエコーやMRI、MRAなどの検査によって、本当に病気なのか診断できます。頸動脈エコーでは、脳血管につながる頸動脈に動脈硬化がないか、超音波によって確認します。またMRIでは脳の断層画像を、MRAでは脳血管の画像を撮影し、脳梗塞や動脈瘤の病変の有無を実際に確認できます。検査自体は数時間で終わり、体を傷つけることもありません。このような検査を受けられる施設は、京都府や大阪府には少なくとも50件以上あり、特に大阪では多くの医療機関で受診可能です。心当たりのある方は、重篤な症状を来す前に、一度検査を受けてみて下さい。

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